大井町は昼の1時。所用も片付き、飯処を探すため、商店街のほうへ。ふと覗いてみると、渋い中華料理店を発見。店先には「営業中」の文字が。そして扉がフルオープン。席も空いてそうなので、どうしようかと店先で迷ってると、中からおっちゃんが「奥の席おいで」と目で合図。嬉しくて入ってしまった。あとで調べたら、こちらのお店、ランチ営業が45分というので有名だそう。
さっそくメニューを確認しようときょろきょろしていたら、おばちゃんが「メニュー?」と言って、海老チャーハン、五目チャーハン、焼きそばがあることを教えてくれた。海老は売り切れとのことで、五目をお願いした。よし、準備万端。チャーハンと向き合うぞ。
シェフが頻繁に味見をしながら作られるチャーハンは印象的で、それだけここの選手はコンディションが難しいのかと感じる。厨房で鍋を鳴かせてつくられるチャーハンを見つめながら、待つこと数分。スープのご登場。名脇役と言わんばかりの優しいお味。
そして選手入場。味は椎茸から五目的なる甘味を感じる。あれっ小さい海老、入ってるね。ありがたい。しっとりしてるのかと思ったら、意外とパラパラ度合いが高い。胡椒的な風味を感じつつも、米から噴き出す旨味がなんとも美しい。気づいたら皿から米が一粒残さず消えていた。犯人は自分だ。
量はもうちょい欲しいところだが、ささっと平らげられてしまうこの美味さは間違いなく本物だ。お水のおかわりの気の配り方、店を出る最後の瞬間まで、謎のノスタルジアを感じた。また出会ってはいけない選手と巡り合わせた。ありがとう五目。次は海老だな。
コメント